特撮ヒーロー、特撮ヒロイン大百科

特撮ヒーロー、特撮ヒロイン大集合
ゲキレンジャー

獣拳戦隊ゲキレンジャー』(じゅうけんせんたいゲキレンジャー)は、2007年(平成19年)2月18日から2008年(平成20年)2月10日までテレビ朝日系列で毎週日曜7:30 - 8:00(JST)に全49話が放送された、東映制作の特撮テレビドラマ、および劇中で主人公たちが変身するヒーローの名称。 「スーパー戦隊シリーズ」第31作にあたる。キャッチコピーは、「高みを目指して、学び、変わる!」。

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あらすじ

獣拳とはの力を心に感じ、獣の力を手にする拳法である。古代中国で誕生し4000年の歴史を持つこの拳法は、ある時を境に2つの流派に分かれた。獣拳の力で世界の平和を守る正義の流派「激獣拳ビーストアーツ」と、獣拳の力で世界の支配を目論む邪悪な流派「臨獣拳アクガタ」である。2つの流派は長きに渡って戦い続け、互いの技を磨き上げてきた。

そして現代、激獣拳ビーストアーツはスポーツメーカーを表の顔とする組織「スクラッチ」を設立。最新のスポーツ科学を使い、その技を科学的に進化させていた。一方、臨獣拳アクガタは闇の魔力を取り込み、悪の組織「臨獣殿」を再興。理央という青年に率いられ、世界征服を企む。

樹海で虎に育てられた青年・漢堂ジャンは、スクラッチの重役・真咲美希と偶然出会い、その才能を見出され激獣拳の拳士「ゲキレンジャー」の一員ゲキレッドとなる。ジャンは、宇崎ランや深見レツといった若きゲキレンジャーの仲間たちとともに、マスター・シャーフーを始めとした「拳聖」たちとの修行を通じて「心技体」を学び、成長していく。一方、臨獣殿の理央も強さを求め「拳魔」たちとの修行などを通じ力を増していく。

2つの流派の戦いが激化する中、新たに2人の仲間を加え5人となったゲキレンジャーの前に、謎の流派「幻獣拳」も立ちはだかる。以下、物語はゲキレンジャーの活躍により、獣拳の流派が1つに戻るまでを描いていく。

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特徴
敵味方の構図
従来以上に「正義の変身ヒーローVS悪の変身ヒーロー」という展開を全面に押し出している。まずオープニング映像では、人間形の敵幹部(理央、メレ、ロン)が戦隊側のメンバーとほぼ同格扱いの映像・テロップ表示でキャスト紹介され、各人がパーソナルカラー(黒、緑、金)を与えられている。また、戦隊側のメンバー3人が“心技体”を表すのに対し、敵である理央とメレは“強さと愛”を司るなど、キャラクターの造形にはっきりとしたテーマ性がある[2]。これはプロデューサー塚田英明の、敵側の登場人物も主役としてしっかり描きたいというコンセプトに基づく。その結果、正義のヒーロー側に3人、敵側である臨獣殿に2人、合わせて5人が主人公という珍しい配置でのスタートとなった[3]。テレビ朝日プロデューサー八木征志は、敵側が「若くて格好良い」ことが今作の特徴の1つであり、子供は味方、父母は敵のファンになって欲しいと語っている[4]。6月17日と7月1日は放送休止ということで、この日だけテレビ朝日公式ホームページは臨獣殿バージョンを表示させた。
修行というテーマ性
本作のメインテーマは“修行”である。各話を示す単語にも「修行」(しゅぎょう)が使われた。『轟轟戦隊ボウケンジャー』最終回での予告では「修業」となっていたが、これは誤植。序盤は1話の中で必ず1つ修行が入る構成となっている[5]
序盤の主人公たちは、敵と戦うが敗北もしくは決着がつかないなど各話ごとに壁に当たり、師匠より教えを受けて修行を行い、修行の成果により再戦で勝利する。この一連の流れは、「高みを目指して、学び、変わる!」という本作のキャッチコピーにも色濃く現れている。こうした点から、シリーズで最も情操教育に良い作品であると制作側は語っている[4]。また、このフォーマットは敵側にも共通しており、戦隊側と同様に敵側にも師匠が存在し、同様に修行を行う[3]
味方側の修行は心技体の協調を基本としており、ハードな描写は少なくお稽古など子供たちの日常生活を織り交ぜたほのぼのとしたものが多い。また、これまでのシリーズの中でレッドの精神年齢が最も低いこともあり[4]、子供の目線で語りコメディやギャグの比重を大きくすることで、低年齢層にもわかりやすい内容を目指している。対する敵側は理央とメレの修行描写を重点に置き、味方側よりハードに描かれる。そのため、2つの流派の修行の仕方の対比を見ることができる。
こうした1話に修行が1つ入る形は、ストーリーが進み連続軸が濃くなるにつれ変化する[6]
動物と師匠
本作で合体メカに相当するものは主に「ゲキビースト」と呼ばれ、動物の姿を模している。これは各々が「」を形にする獣拳の技として描かれ、巨大化や合体も技の1つとして行われる。序盤から各々が具現化できるゲキビーストの他に、新たな師匠に学ぶことにより、具現化可能なゲキビーストが増えていく。また、師匠たち(七拳聖)は半擬人化した動物の姿をしており、修行の成果により会得するゲキビーストは師匠と同じ種類の動物である。
カンフーアクション
カンフーアクション映画(酔拳シリーズなど)を意識し、例年以上に生身のアクションを重視した作りになっている。前述した“修行”とアクションの関連性が強く、修行によりアクションを会得するという流れであることから、キャスト側にも高いハードルが求められた。そのため、スーツアクターは2ヶ月、キャストは例年より1ヶ月早くアクションの練習に入っている[7]。生身のキャストが身に着ける衣装についても工夫がされており、ゲキブルーを演じる高木万平は「アクションで動きやすい」と、プレミア発表会で語っている[8]
アクション演出においても、カット割りを少なくした長回しでの連続したアクションの描写など、随所にカンフー映画を意識した観せ方が採用されている[7]
チャレンジした造形
造形面ではカンフー映画で馴染みの「トラックスーツ」を意識し、前作まで一貫して変身後のスーツに装備されてきたベルトを本作品の初期メンバーのスーツでは敢えて無くしている[9]。靴もブーツタイプではなくスポーツシューズ型、変身アイテムはグローブ型など、戦隊チームがスポーツメーカーに所属しているという設定が生きたデザインとなっている。また、物語中盤から登場するパワーアップ後のスーツにも、スポーツシューズやスポーツウェアのラインが取り入れられている[10]。ゲキレンジャーのスーツデザインを担当した山田耕司プレックス)は、日本とアメリカの両方で売れるデザインを目指し、デザインとしてもかなりチャレンジをしたとインタビューに答えている[11]
巨大戦の演出
巨大戦にもカンフーアクションのテイストが加えられている。特撮監督の佛田洋は、可能な限りロボットの着ぐるみで拳法アクションを行うことを目指し、動きやすい着ぐるみを指定したという[12]
1号ロボットであるゲキトージャは初期装備として「」を持たず、2号ロボットであるゲキファイヤーは換装形態を除き装備武器や内蔵火器を一切持たない。これについて、1号ロボットのデザインを担当した小林大祐(プレックス)は、ロボットであるとともにヒーロー的なスタイルでデザインをしたなど、チャレンジした部分が多かったと語っている[13]
1号ロボットが初めて登場した第2話は、タイのアクション映画『マッハ!!!!!!!!』などにもヒントを得た水没した町での拳法格闘戦という、従来にない巨大戦の演出となる[6]
シリーズで初めて本格的に取り入れられた巨大ロボ戦の実況には、声優・石田彰が起用された。
多様な演出
本作の演出面の特徴して、前述のカンフー映画の他にもう1つ「少年漫画」が挙げられる[6]。パロディの多用を得意とするプロデューサー塚田が、個人的に参考にしたマンガとして挙げた『北斗の拳』や『ドラゴンボール』のパロディは、作中に多く取り入れられている[14]
脚本の横手美智子が考案した「ニキニキ」「ゾワゾワ」などの「ジャン語」も、本作の特徴の1つである。この「ジャン語」は、サブタイトルに必ず挿入される。


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