特撮ヒーロー、特撮ヒロイン大百科

特撮ヒーロー、特撮ヒロイン大集合
バトルフィーバーJ

バトルフィーバーJ』(バトルフィーバージェイ)は1979年(昭和54年)2月3日から1980年(昭和55年)1月26日まで、テレビ朝日系列局の土曜日18時-18時30分枠にて全52話が放送された東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」の第3作目である。シリーズでは唯一、作品タイトルに漢字が使われていない。

現在の「スーパー戦隊シリーズ」へと到る転機となった作品でもあり、昭和から平成にかけての数年間はシリーズの第1作として扱われていたこともあった。これは本作以前の『秘密戦隊ゴレンジャー』と『ジャッカー電撃隊』が石ノ森章太郎原作の「戦隊シリーズ」、本作以降は原作者の名義が八手三郎の「スーパー戦隊シリーズ」、と区別されて認識されていたためでもある。一説によればスーパー=巨大ロボットを指しており、ロボットを有さないゴレンジャー、ジャッカーは除外されていたが制作会社の東映が認可したため、前述の作品もシリーズに含まれた、ともされている。

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あらすじ

世界各地に様々な怪奇現象が起こる中、謎のこうもり傘の美女の手により国防省の重要人物が次々と殺されていった。

それを知った倉間鉄山将軍は、4人の精鋭から成るバトルフィーバー隊にその調査を命じた。4人は、捜査途中に謎のこうもり傘の美女そっくりの女性捜査官ダイアンと出会う。こうもり傘の美女を影で操る秘密結社エゴスに父を殺されたダイアンを加えた5人に、鉄山将軍はバトルスーツを与え、世界の混乱を目論むエゴスの討伐に向かわせた。

巨大ロボット・バトルフィーバーロボの設計図の争奪戦が繰り広げられる中、エゴスも悪魔ロボットを完成させる。その第1号・バッファローロボをバト ルフィーバー隊は完成したばかりのバトルフィーバーロボで迎え撃ち、勝利した。戦士たちの激しくも苦しい戦いは、始まったばかりである。



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特徴

本作はマーベル・コミック社と東映の業務提携によって、前年に制作した日本版『スパイダーマン』における視聴率や商品化収入の成功を引き継ぐ意味でも、マーベル社所有のキャラクター使用契約も視野に入れて企画された作品である。本作の放映前の仮題は『キャプテンジャパン』[1]で、その題名での新番組企画書が現存する。当初は『キャプテン・アメリカ』を参考としたキャプテンジャパンが主人公の作品として製作が進んでいた。東映傘下の広告代理店である東映エージエンシーが『忍者キャプター』によって確保した、東京12チャンネル水曜日19時30分-20時枠における放送も想定した上で、企画が進行していたと推測される。

しかし、東映エージエンシーが『超電磁ロボ コン・バトラーV』によって確保した、テレビ朝日土曜日18時-18時30分枠を、『闘将ダイモス』の早期終了によって1979年2月には失いかねない危機が発生した。そこで本作は、東映エージエンシーの機転によって放送枠を交換し急遽、テレビ朝日の土曜日18時-18時30分枠における放送が決定した。同時に、『闘将ダイモス』の次回作として企画されていた『未来ロボ ダルタニアス』は、『スパイダーマン』終了後の1979年3月21日から、東京12チャンネルの水曜日19時30分-20時枠において放送が開始された。こうした事情から本作の製作スケジュールは逼迫した。

やがて諸事情により吉川進が平山亨から本作を引き継ぎ、企画の骨子「ダンスのリズムで細胞変化を起こし、変身する超人」も平山案からそのまま受け継 がれた。ただし、高久進が第1話の脚本を執筆した段階で「踊りを武器に戦う」という骨子の部分はそれほど意識されず、初期企画はオープニング映像や本編の 一部に残されるのみとなった。またアメコミ色の強かったタイトルや名称に異論が出て、『バトルフィーバーJ』やバトルジャパンなどのように修正された。 なお、前記の『キャプテンジャパン』の題名での企画書を、後に名称のみ変更された『バトルフィーバーJ』題名の新番組企画書も存在する。

本番組は明確に『スパイダーマン』の後番組として構想されていたわけではなく、吉川進をチーフプロデューサーとして製作開始された『スパイダーマ ン』の進行を見つつ、平山亨プロデューサーを中心にして案が練られた「マーベルコミックスの別路線」という意味合いが強い。 そのような企画経緯もあってか、放送当時の本作は『秘密戦隊ゴレンジャー』や『ジャッカー電撃隊』の流れよりも、むしろ『忍者キャプター』や『スパイダーマン』の流れに沿って作られていた節が感じられる。 作品内容としては『ゴレンジャー』のスパイアクション的な要素を踏襲してる面が強く、正義側の組織図なども継承されている。怪人においても『ゴレンジャー』の「仮面怪人」を踏襲してるものが多く、怪人でも、青スジ仮面⇒青スジ怪人など、全く同等のものも存在した。現行の『スーパー戦隊シリーズ』のベースは次作『電子戦隊デンジマン』からの要素が強く、本作は少し異彩を放った作品と成っている。

五人組のグループヒーローという骨子に加えて、『ゴレンジャー』『ジャッカー』では使用されなかった巨大ロボット「バトルフィーバーロボ」やロボを輸送する巨大母艦「バトルシャーク」の登場など、後のメカによるスーパー戦隊シリーズにおける基本的なフォーマットは本作において確立された。

この巨大ロボットと巨大母艦の組み合わせをコンビネーション・システムと呼ぶ。当時、好調だった『恐竜探険隊ボーンフリー』の「ボーンフリー合体セット」に対抗して発案されたものである[2]

本作に登場するキャラクターは、ミスアメリカをのぞいて、すべて東映のオリジナルキャラクターである点が、日本版『スパイダーマン』とは異なる。当初は前述の「キャプテンジャパン」を中心としたチームだった。キャプテン・アメリカをリーダーとするヒーロー集団「アベンジャーズ」を参考にしたとされるが、むしろ東映側としてはアメコミヒーローを日本的にアレンジすることの難しさから、『ゴレンジャー』的な集団ヒーローのヒット作を参考に、という考えが強かった。

だが、ごく早い段階でキャプテンアメリカがマーベル側の事情で使用することが不可能になった[3]。同じくマーベルのキャラクターであるミスアメリカ(Miss America)が代案として提示され、これを元にデザイン作業が行われた[4]。 ミスアメリカ自身も大幅なアレンジが施され、引用されたのは胸の星条旗をアレンジしたマークデザインのみで、実質上名前だけ共通する東映オリジナルキャラ クターと言ってよい。玩具においては、一部ミスアメリカだけ版権の問題で発売出来ないものがあり、乗用マシーンも制作が間に合わず劇中では市販の乗用車や バイクが使用されたため商品化されなかった。

キャプテンアメリカという名称は、東映の「公式」設定においては名称、デザイン共に一切使われていない。マーチャンダイジングライツレポート 1978年12月号ではミスアメリカはキャプテンアメリカという名前で掲載されている。また当時の販売商品には「地球を守る5人のバトルマン」という表記 もあり、商標としてのネーミングが一つに徹底されていない状況だったようである。バトルフィーバーロボ、巨大ロボットバトルフィーバー、といったロボの名 称も同様である。

『スパイダーマン』で好評だった、日本独自設定の巨大ロボットが引き続き採用された。スーパー戦隊の流れが意識されていなかったため、デザインも他の戦隊とはかなり趣が異なっている。マスクはその後のスーパー戦隊シリーズで一般的なゴーグル調のデザインとは異なり、アメリカン・コミックスのヒーローのような「目」を持つデザインである。『ジャッカー電撃隊』 までのマントに代わり、全員が白いマフラーをなびかせている。また、放映時は「五色の戦士」というパターンも前面に出てはいなかったが、後年になって他の スーパー戦隊と設定を揃える意味で各員の「色」が設定されている。なお、シリーズにおいて放送時に明確な色設定がされてないのは本作と『電撃戦隊チェンジマン』のみ[5]である。

作品タイトルのネーミングは、前年の1978年に公開されたアメリカ映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が大ヒットし、1979年日本で「フィーバー」が流行語となっていたことの反映である。「フィーバー」をタイトルに入れるアイデアは、当時東映テレビ部部長だった渡邊亮徳による。

本作から超新星フラッシュマン(大戦隊ゴーグルファイブは除く)は2クールの予定でスタートし好評により4クールに延長と言うスタイルになっている。

放送当時の雑誌展開は、講談社テレビマガジンが中心で、小学館てれびくんは、一切掲載していなかった。ただし1981年以降からは、てれびくんではブロマイド商品他等の写真を掲載している。

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