特撮ヒーロー、特撮ヒロイン大百科

特撮ヒーロー、特撮ヒロイン大集合
チェンジマン

電撃戦隊チェンジマン』(でんげきせんたいチェンジマン)は、1985年(昭和60年)2月2日から1986年(昭和61年)2月22日までテレビ朝日系列で毎週土曜日18:00 - 18:25に全55話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」第9作である。

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あらすじ

地球防衛を任務とする地球守備隊の日本支部では、各部隊から集められた精鋭たちに対して、教官である伊吹軍曹の激しい訓練が繰り広げられていた。しかし、あまりに過酷な訓練に隊員は次々と脱落していってしまう。

そうした時、星王バズーが率いる数々の異星人が集まった宇宙帝国「大星団ゴズマ」の地球侵略が始まった。ゴズマの戦闘員であるヒドラー兵から逃げ惑う隊員達は絶体絶命のピンチに陥る。

その時、地球から突如として光が発し、それに包まれた剣飛竜をはじめとした5人の隊員は、強化服をまとった戦士に変身した。自分達の身に起きたことに驚く5人だが、目の前の危機を脱すべく、襲い掛かるヒドラー兵やゴズマの怪人「宇宙獣士」と戦って撃退する。

自分達のパワーに驚く彼らに向けて伊吹軍曹は言った。自分がしてきた非常識ともいえるこの訓練は、地球守備隊内に設置されている特殊部隊・電撃戦隊 のメンバー選抜のためだったことと、電撃戦隊の長官は伊吹自身であること、そして彼ら5人は地球に危機が迫ったときに、その危機を脱するために発する「アースフォース」に選ばれ、その力によって強化服をまとうことができるようになった、と。

こうして5人は、これまで伊吹が選抜してきた電撃戦隊の新しい一員「チェンジマン」としてゴズマの地球侵略に立ち向かうことになった。



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特徴

ヒーローの若さと成長を前面に押し出した作風が、本作第一の特徴である。「地球防衛組織に所属するプロフェッショナル」という設定自体は『秘密戦隊ゴレンジャー』『太陽戦隊サンバルカン』 などを踏襲しているが、チェンジマンは彼らほど完成されておらず、失敗や暴走もある未熟なヒーローとして描かれている。なお、チェンジマンの5人は戦隊結 成時点ですでに同じ部隊で共に訓練をしているが、戦隊結成時点でメンバー同士が初対面でないのはシリーズ初である。脚本の曽田博久によると高年齢を狙った前作『超電子バイオマン』が低年齢に不評だったために、本作は低年齢向けに作劇されたそうだが、青春ドラマやスポ根ドラマとも相通じる設定によって、本作は多くの女性ファンやティーンエイジャーのファンを獲得し、戦隊シリーズのファン層を大きく押し広げることに成功した。

ドラマ面では、前作に比べ戦隊本来の面白さを追及した痛快活劇を中心にしつつも、全体的には前作の作風を受け継ぎ、大河的な流れを重視したつくりと なっている。敵組織「大星団ゴズマ」は、様々な異星の出身者が集まった集団である。それぞれの過去、それぞれの事情を抱えた異星人たちがチェンジマン5人 と関わり合うことで生まれる群像ドラマこそが、本作最大の見所と言っても良いだろう。ストーリー終盤では、ゴズマから離反して地球側に味方するものが現れ たり、伊吹長官が自身の意外な素性を明かすなど、多くの見せ場が用意された。特に後者については当時の視聴者の度肝を抜く設定で、今でもファンの間で語り 草となっている。

チェンジマンの変身後のスーツ色は赤・黒・青・白・桃で、黄色いスーツの戦士に代わって、女性としては初めての白いスーツの戦士が登 場した。なお、「バトルフィーバーJ」でもミスアメリカが白いスーツだったが公式設定の色はピンクという事になっている。またピンクのラインがあるため、 当時の視聴者にはピンクが2人いるという印象もあったらしい。イエローがいない戦隊はこれ以外に『ジャッカー電撃隊』と『バトルフィーバーJ』(特にバトルコサックはイエローではなくオレンジ色の戦士だがイエロー扱いとなっている)がある。なお、変身後の名前は色ではなく、モチーフとなっている伝説獣の名前を取り入れている(変身前の名前でも暗喩されている)。

戦隊の必殺技にも新機軸が取り入れられた。5人の持つバズーカ砲様の火器を組み合わせて形成する合体バズーカ砲・「パワーバズーカ」である。これ以降シリーズの各戦隊では、同様の大型携帯火器の組み合わせによる必殺技、及び各戦士の武器を組み合わせて作った必殺兵器がしばしば採りあげられるようになった。

悪役側のレギュラーも一層強化され、ギルーク司令官役には後に悪役商会に入り活躍する実力派俳優・山本昌平が起用され、人気を博した。

全55話という放送回数はゴレンジャーに次ぐ記録である。当初は51話(86年1月25日)完結を予定していたが、当時スーパー戦隊とメタルヒーローシリーズは1ヶ月ほど新番組の開始時期をずらしており、メタルヒーロー側の『時空戦士スピルバン』が4月開始になったことが要因で延長された。そのため、次作『超新星フラッシュマン』が3月開始となった。結果的にはこの1ヶ月(4エピソード追加)の延長が先に述べたストーリー終盤の盛り上がりに大きく貢献しており、放送当時より20年を経た現在でも、スーパー戦隊シリーズファンの間では人気が高い作品となっている。戦隊シリーズを長寿番組として認知させた作品であるとも言えるだろう。番組のオープニングコールをレッド役の役者が戦隊冠名をコール、続いて全員で戦隊名コールという形で定着させた作品でもある。 変身後に名乗りをあげる際の隊列について、他の女性戦士2人を擁する戦隊は、女性戦士が中心に立つレッドの両隣に位置するが、この作品と2009年放送開始の『侍戦隊シンケンジャー』のみ、男性戦士がレッドの両隣で、女性戦士が左端と右端に位置している。

前作『バイオマン』でいくつかのパターン破りが行われたが、本作ではパターンへの回帰が見られ、主役5人の名乗りが毎回行われるというパターンや、 怪人が巨大化するというパターンが復活している。怪人が強化改造されるという展開も本作にはなく、代わりにより強力な怪人軍団が送り込まれ、その強力な怪 人軍団には今までの必殺技が通用せず苦戦するという局面が描かれた。また、前々作『科学戦隊ダイナマン』のダークナイトや『バイオマン』のシルバのような第三勢力的ダークヒーローも本作品以降登場しなくなった。

ゴズマの幹部である副官ブーバは、1987年にアメリカ合衆国で製作されたアクションSF映画『プレデター』に登場する異星人「プレデター」のデザインに影響を与えたとされている。デザイナーのコメント及び関連書籍にて、ブーバがモデルであることは繰り返し語られている。

商業的にはスーパー戦隊シリーズ「過去最高」の売上を達成した前作を上回る売上を達成。

当時はファミコンブームの影響で男児キャラクター玩具市場は低迷していた。こうした環境の中で、前年の男児キャラクター「三本柱」である『スーパー戦隊』、『メタルヒーロー』、『キン肉マン』の内、同年も「期待通り」の売上だったのは本作のみであり、玩具市場におけるスーパー戦隊シリーズの安定感を印象づけた。

1984年のテレビキャラクターでキャラクター使用料のトップである『キン肉マン』が玩具市場において失墜したため、本作は1985年のテレビキャラクターとしてはトップのキャラクター使用料を誇る。


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必殺技

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